ビオトープでメダカを飼う予定なんだけど
メダカと一緒に飼育する生き物は、何がいいんだろう?
生き物をビオトープに移す前に「水合わせ」が必要って聞いたけど、
水合わせって、どうやればいいんだろう?
とか悩んでいたりしませんか?
こんばんは、とらのすけです。
今回は、以下の人々向けに記事を書いてみました。
・ビオトープでメダカと一緒に飼う生き物を探している?
・生体を投入する前の「水合わせ」って何?どうやったらいいの?
ビオトープでメダカを飼う場合、共生する生き物
を入れたほうが環境が安定しやすいです。
これは、メダカだけだと、ビオトープ内での生態系の
循環を植物とプランクトン、バクテリア
だけに頼ることになってしまうからです。
と、知ったかぶって書いていますが、とらのすけも
ビオトープでメダカ飼おうと考えた時には
どんな生き物を一緒に飼うか?
で悩みました。
結論からですが、メダカと一緒に飼うのは
「タニシ」と「ミナミヌマエビ」が
お役立ち度、飼いやすさ、手間のかからなさ、購入コスト
から見て、初心者にピッタリの生き物です。
特に「ミナミヌマエビ」は、放置していても
勝手に増えて、壁面のコケを掃除してくれますし
小さなエビが、藻をツマツマしている姿は
愛らしくてとてもカワイイです。
今回は、なぜメダカと一緒に飼うのは
「タニシ」と「ミナミヌマエビ」が最適なのか?
の解説と、前回睡蓮鉢ビオトープの構築で作成した
環境に、生き物の投入を行います。
なぜメダカと一緒に飼うのは「タニシ」と「ミナミヌマエビ」が最適なのか?
まず、ビオトープで飼育するメインの生き物がメダカである前提で考えます。
この場合、メダカを捕食する大型の
生き物は共生の対象から除外されます。
例えば、金魚やフナなどのメダカより
大型の雑食性の魚や、カエル、ザリガニなどの
肉食系の生き物です。
ドジョウは、種類によっては共生可能なようですが
専門知識がなく、どれが共生できるかわからないので除外です。
また、せっかく共生させるのであれば
ビオトープの水やコケの浄化能力の高い
生き物を入れたくなります。
その観点で考えた場合に、選択肢として
残るのが小型のエビ類、貝類となります。
小型のエビ類の候補
小型のエビ類で候補になるのは以下の2種類のエビです。
・ミナミヌマエビ
・ヤマトヌマエビ
実は、コケの浄化能力が高いのは「ヤマトヌマエビ」
何ですが、「ヤマトヌマエビ」は、時にメダカを
襲って食べてしまう場合があることや、
繁殖には塩分が必要(もともと、汽水域という
海と川の境目で繁殖するエビなので)という事で
ビオトープで繁殖させることはできません。
その点「ミナミヌマエビ」であれば
・基本的にとても丈夫(ただし農薬や塩素には劇弱)
・淡水でも繁殖し、繁殖も容易(ほぼ放置でも増えていく)
・メダカを襲うことは、ほぼない(極まれなケースでメダカを襲った事例がネットにでていますが)
・コケを食べてくれる
と、初心者にも飼いやすく、いいことづくめです。
小型の貝類の候補
小型の貝類で候補になるのは以下の2種類の貝です。
・タニシ
・石巻貝
基本的にどちらの貝も、ビオトープのコケを
取ってくれますが、基本的な浄化能力は
石巻貝のほうが高いです。
両者、甲乙つけがたいところですが、
石巻貝は、汽水域でしか繁殖しない種類の貝のため
ビオトープで繁殖させることはできません。
また、石巻貝はタマゴを産むので人によっては
タマゴが見た目に気持ち悪いという人もいます。
その点、タニシは、そのスピードは石巻貝に劣りますが
淡水でも繁殖が可能なので、メダカビオトープにはピッタリです。
またタニシは、抱卵して稚貝を返すので
石巻貝のように、タマゴを産み付けず
見た目の気持ち悪さもありません。
という事で、初心者にオススメする貝は
タニシに軍配が上がります。
タニシとミナミヌマエビの購入
共生させる生き物が決まりましたがどこから手に入れればいいか?
という問題があります。
近所に田んぼや小川があれば
網ですくってやれば、タニシやヌマエビが
手に入るかと思いますが、近所にない場合
アクアリウムのお店などから購入するしかありません。
近所にアクアリウムのお店が無い場合は
以下のミナミヌマエビとヒメタニシのセットが
初心者にはお勧めです。
通販で生き物を購入するのに抵抗がある
かもしれませんが、きちんと梱包されて
生きた状態で届きますので、安心してください。
また、ミナミヌマエビが10匹、ヒメタニシが5匹と
少ないように思えるかもしれませんが、
環境が整えば、すぐに増えていきます。
特にミナミヌマエビは、ビックリするぐらい
増えていくので安心してください。
生き物の投入
さて、昨夜急遽構築した睡蓮鉢ビオトープに生き物を入れていきたいと思います。
一夜明けた睡蓮鉢は、こんな様子です。
初めて作った割には、いい感じに出来ているのでは?
と思います(笑)。
早速、生き物の投入作業に移ります。
投入の準備~水合わせ
タニシとミナミヌマエビを睡蓮鉢に入れる際に、いきなり入れてはいけません。
いきなり違う環境に投入すると平気で
水温差5℃、PH1.0ぐらいの違いが発生してしまいます。
タニシやミナミヌマエビは、どちらも
環境の変化には比較的強い生き物なのですが
自然界では発生し得ないような、急激な変化には
さすがに耐えきれません。
そこで必要になるのが、水合わせという作業です。
水合わせは、水温と水質(主にPH)をゆっくりと
合わせてあげるという作業になります。
まずは、今いる環境と投入先の環境の
水温をあわせるために、生体の入った袋ごと
投入先に1時間ほど浮かべてやります。
浮かべてやることで、徐々に袋の中の水温が
睡蓮鉢の水温に近づいていきます。
1時間ぐらいして、水温が同じくらいになったら
水質のあわせ込みを行います。
まずは、袋の中身を別のバケツに出します。
5匹入りのタニシを購入しましたが
小さい赤ちゃんタニシが1匹紛れ込んでいました。
バケツの3分の1くらいの水を捨てます。
捨てた水と同量の睡蓮鉢の水をバケツに入れます。
20分くらい待って、またバケツの3分の1の水を捨てて
捨てた水と同量の睡蓮鉢の水をバケツに入れます。
また、20分ほど待ち、同様の作業を行います。
この作業を、あと2~3回行い、徐々に
睡蓮鉢の水質に慣らしていきます。
投入
水質のあわせ込みが終わったら生き物を、網などで掬って睡蓮鉢に入れます。
今回は、網がなかったので、子供のお風呂のおもちゃで代用しました。
同じ作業をミナミヌマエビにも行います。
ミナミヌマエビのバケツの中に見える
黒いものは、たぶん活性炭の破片です。
輸送中の水質浄化のために入れられていたのかと思います。
エビを掬うところも写真に撮りたかったのですが
やつら思ったより跳ねるので写真に撮れませんでした。
結果
こちらが投入し終わった後です。少し見えにくいですがエビが元気に泳いでます。
このまま生き続けて、増えてくれると嬉しいです。
まとめ
今回の記事では、初心者がビオトープを作成してメダカと共生させる生き物は「タニシ」と
「ミナミヌマエビ」が最適である理由の説明をしました。
野生の「タニシ」と「ミナミヌマエビ」が手に入らない場合や
近所にアクアリウムショップがない場合などは
以下のセットがオススメです。数が少ないように見えますが
環境さえ整えば、すぐに増えていきます。
その後、生き物をビオトープに投入する際には
水合わせが必要な理由と、そのやり方の説明をしました。
熱帯魚など水質の変化に敏感な生き物の場合は
専用の器具を使い、もっと丁寧な水合わせが
必要なようですが、「タニシ」と「ミナミヌマエビ」
であれば、今回の記事位の雑な水合わせでも
全く問題ありません。
皆さんがビオトープを構築する際に
参考にしてください。
それではまた。
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