親メダカがタマゴを産んだんだけど、
孵化するまでに気を付けたほうがいいことって何だろう?



と思って、調べていませんでしょうか?


こんばんは、とらのすけです。


今回は、メダカのタマゴを無事孵化させたい
と思っている人たち向けに、タマゴを飼う上での注意点を。

また、とらのすけが、栄光ゼミナールの無料理科実験教室に参加して
もらってきた、メダカのタマゴが孵化した記事を書きたいと思います。


結論から言ってしまうと、メダカのタマゴを孵化させるのは
それほど難しくありません。

ポイントさえ押さえれば、初心者でもカンタン
孵化させることが出来ます。


まあ、偉そうなことを書いてはいますが
とらのすけも、栄光ゼミナールでタマゴを
もらって孵化させたのが初めてでしたので
不安になって色々、調べまくりました。


そのかいあってか、タマゴは無事に孵化し
そのタマゴから産まれた6匹のメダカたちは
睡蓮鉢ビオトープの中を元気に泳いで
次の世代のタマゴも生むまで成長しています。


それでは、メダカのタマゴの飼い方を説明します。

メダカのタマゴの飼い方

冒頭でも説明しましたが、メダカのタマゴを
育てるのは、実はそれほど難しくはありません。

以下の3つの注意点を守れば
ほぼ確実に孵化させることができます。
  1. 親メダカとの分離
  2. 水温の維持
  3. 水質の維持
注意点を、1つずつ見ていきましょう。

親メダカとの分離

実はタマゴの一番の敵はメダカの親(を含む成体)です。


親メダカがタマゴを産むと、メダカのタマゴは
しばらくの間は、親メダカのお腹にくっついています。


親メダカは、しばらくすると
水草の根っこなどにタマゴを産み付けます。


ところが、残念なことに親メダカは
自分で産んだタマゴを覚えていません。
このため母親メダカですら、自分で産んだ
タマゴを食べてしまいます。


正確に言うと、メダカは口に入る大きさの
食べられるものは、何でも食べてしまう
習性があるようです。


自分で産んだタマゴを食べてしまうなんて
母性本能とかないの?
と思うかもしれませんが、これもメダカの
生存戦略でしょう。

確かに魚の中には、かいがいしくタマゴや
稚魚の世話をする種類もいます。

しかし、メダカは自然界の中では、
捕食される側の魚といっていいでしょう。

このため、手間をかけて子孫を保護して育てるよりも
産めるだけ産んで、どれかが生き残ればオッケーとしたほうが
結果的に効率が良かった。という事かと思います。


また、親メダカがタマゴを食べてしまうと
書きましたが、自然界では、成体のメダカと
一緒の環境にいても、孵化して成魚になる
タマゴが一定数存在します。
そうでないと、メダカは滅んでしまいます。


ただし、水槽や睡蓮鉢などの狭い、限定された
空間で飼育する場合は、すぐにタマゴが見つかって
しまうので、分離をしてあげないと全てのタマゴが
親メダカたちに食べられてしまいます。


既に親メダカを飼育していて、メダカを増やそう
と考えているのであれば、親メダカがタマゴを産んだら
即座に分離をしたほうが良いです。


分離をする際には、孵化した後のことを考えて
タマゴの数に応じた容器に入れてください。


子供に稚魚の様子を観察させることを考えた場合
透明のガラス瓶などが便利だと思います。

基本的には、どんな容器でも孵化はするので
1.5Lペットボトルの底を切ったものとかでも問題ありませんが
水質が悪化しやすいので、多くて5匹ぐらいが限界かと思います。

10匹を超えるような場合は、小さめのバケツとか
が良いと思います。

水温の維持

一般的に、メダカのタマゴが孵化するまでには
250℃日必要だといわれています。

250℃日というのは、タマゴが存在する環境で
「水温 × 日数」が、250になるとタマゴが孵化する
という意味です。

例えば、水温が25℃の場合は、25℃×10日=250℃日
となるので、約10日でタマゴが孵化することになります。


では水温が高ければ早く孵化するのかというと
そういう事でもありません。

水温が30℃を超えるような環境では
タマゴが死んでしまう(ゆでタマゴになってしまう)か
奇形のタマゴが生まれる確率が上がるようです。

また、水温が低すぎると、タマゴの期間が長く
なりすぎて、孵化しなくなります。


ちょうどよい温度といわれているのが水温25℃です。

親メダカが良くタマゴを産む、春先~秋の時期であれば
普通の水温の中においておけば普通に孵化しますので
そこまで神経質になる必要はありません。


小さな透明のガラス瓶や、小さめの虫かご
など水量が少ない環境にタマゴを入れている場合は
日光による水温変化に気を付けてください。
「夏場の日なたに放置する」とかをしてしまうと
水温があっという間に上がってしまいます。

水質の維持

水質の維持といっても、それほど
大変な作業はありません。


まず、親メダカが水草に植え付けたタマゴを移す際に
糸がついてタマゴが複数個固まっている場合は
分離をしておくことです。

タマゴは、親メダカが抱卵中にタマゴが
バラバラにならない、また水草に産え付け
やすいように糸が絡まっています。


この糸に水中のごみなどが絡まると
カビなどが繁殖しやすい状態になります。

なので、カビの繁殖を防ぐことや
一部のタマゴは孵化せず腐ってしまうなどの
場合に他のタマゴへの影響が起きないように
分離をするようにします。


なお、孵化後の稚魚や成体と異なり
タマゴ自体は、それなりに固い殻でおおわれており
とても丈夫です。少々のことでは、つぶれませんので
安心して糸から分離してください。


また、ときどき白っぽい色をしているタマゴが
ありますが、無精卵か、死んでしまったタマゴなので
水質の悪化を防ぐためにも、早期に除外してください。


次に水質の悪化を防ぐために、適宜水替えを行うことです。
それほど神経質になる必要はなく、数日に一度くらいで問題ありません。


入れ替える水も、タマゴの段階では
カルキを抜いていない普通の水道水で大丈夫です。
むしろ水中のカルキによって、タマゴにカビが
生えるのが防ぐ
ことが出来ます。

なのでタマゴを分離した初期の段階では
カルキ入りの水に入れておいたほうが良いくらいです。


ただし、孵化した稚魚にカルキは有毒です
孵化が近くなったら、カルキ抜きをした水を入れる
ようにしてください。



最後に、積極的に太陽光にあてるようにしましょう。
殺菌をする意味でも、太陽光に当てるのは大切です。

ただし、タマゴを入れている容器が小さい場合は
直射日光で水温が上がりすぎないように気を付けてください。


タマゴから孵化した直後のメダカの稚魚

さて、栄光ゼミナールでもらったタマゴですが
もらってから3日後の朝に、孵化していました。

小さくて、分かり辛いですが、写真の右端に
ゴミと間違えそうなくらい小さく写っているのが
メダカの稚魚です。

 9956C970-7811-490C-BCDD-EC55DEE36165

また、写真には写っていませんが、今朝数えると
らってきた6つもタマゴのうち、5つが孵化していました。


なお、生まれたばかりは、お腹に栄養を溜め込んで
いるので、2〜3日は餌をあげる必要はありません。

餌やりはもう少し我慢です。


とらのすけの子供もタマゴから孵化した
メダカを見て嬉しそうでした。
親としては、そういう子供の姿を見るのが
楽しいので、イロイロと手間をかけて良かった
と思える瞬間です。


さっそく、栄光ゼミナールで配布された
観察記録用紙に記録をしました。
もう少し丁寧に書いて欲しいところですが
まあ今は記録するだけも良いかなと思います。
5ADE81F1-779E-44A6-96C9-6DE2040E427A


まとめ

今回の記事では、メダカのタマゴを
孵化させるための注意点として
  1. 親メダカとの分離
  2. 水温の維持
  3. 水質の維持

が大切であることを説明しました。


ポイントさえ押さえれば、初心者でも
カンタンに孵化させることが出来ると思います。


また、栄光ゼミナールでもらってきた
タマゴが無事に孵化をした様子の報告をしました。


メダカの稚魚の飼育はここから2週間の生存が
最も手間のかかるところ
なので気を抜かずに
出来れば6匹とも大きくなって欲しいところです。


次の記事は、「メダカの稚魚の飼い方」
を解説したいと思います。


それではまた。

前の記事:睡蓮鉢へタニシとミナミヌマエビを投入を読む