子供を、理科好きにさせたいので実験教室に通わせたいけど
教室の費用や連れていく手間に躊躇しているお父さん、お母さん。

夏休みには、いろんな大学でイベントが開かれているのをご存知でしょうか?
こういったイベントを活用すると、無料でいろんな実験を体験することができます。

今回は、そんなイベントの一つの工学院大学の
「わくわくサイエンス祭 科学教室」への参加したレポートです。

実はこのイベントには、長男が、まだ保育園の年長のころから
参加をし始め、今年で3年連続での参加です。 

初めて参加した時には、どのコースに参加できるのか?
どんなコースが良いのか?の勝手がわからず
不完全燃焼でしたが、3回目ともなると
回りたいコースもはっきりしてきて、回り方もこなれてきました。

3年かけて、幼児~低学年が参加できそうなコースをほぼ
一通り参加することが出来たので、オススメの参加コースや
回る際の注意点等をまとめます。

工学院大学「わくわくサイエンス祭 科学教室」 とは

夏休み期間中、様々な大学で子供向けの教室が開かれていますが、
その中でも工学院大学「わくわくサイエンス祭 科学教室」 
は、毎年7000人を超える人数が参加する非常に大規模な
科学体験イベントとなります。

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夏休み期間中なので、平日に開催されるイベント
が大多数なのですが、この工学院大学「わくわくサイエンス祭 科学教室」
は、首都圏から参加可能で、かつ週末に開催される数少ないイベントの一つです。

また、幼児~低学でも体験可能なプログラムが数多くあり
参加も無料となっています。

わが家では、毎年の恒例のイベントとして
3年連続で参加しています。

幼児~低学年が参加可能なオススメコース

3年間通った経験から、幼児~低学年でも参加ができ
かつ楽しむことができそうなコース(実際に参加したもの)
をピックアップして紹介します。

改めて見ると、結構な数のコースに
参加していますが、これでもまだまだ
参加していないコースがあります。


なお、来年以降、コース内容が変わったり
コースそのものが開催されない等の
変更はあるかもしれませんので、
参加する前には、HPで、開催予定のコース
対象年齢層、予約の要否をするようにしてください。

また、オススメ度はあくまでも
とらのすけの主観と、わが家の子供たちの
様子からの評価となります。

子供の成長段階、興味で変わるので
コースそのものの絶対的な評価指標では
ないことに注意をしてください。

また、どのコースでも、大学生の方たちが
非常に親切・丁寧に子供たちの対応をしてくれます。

医療用材料を使った手形づくり(要予約)

オススメ度:★★★★★

医療用の石膏を使って手形をつくることができます。
出来上がりの手形は立派なもので、結構インパクトがあります。

石膏が固まるまでに2時間ほどかかるので
受け取りの時間も考慮して、参加計画を立てると良いです。

また、事前予約が必須のコースなので
参加したい場合は、予約をしましょう。

まず、手形をつくります。
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その後できた型に、石膏を流し込みます。
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こちらが出来上がった手形になります。
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横から見ると、結構立体感があります。
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カラフルなつかめる水を作る

オススメ度:★★★★★

自宅で手軽にできる実験として最近キットが売られていますね。


このコースは、まさにこのつかめる水の実験キット
と同じことを、無料で体験することができます。

こちらがその体験の様子です。
ボールの中に、つかめる水ができています。
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色のついたつかめる水は持ち帰ることができますが
残念ながら、水につけた色は数日すると抜けてしまいます。

水中カラフルボール作り

オススメ度:★★★★★

こちらも、つかめる水と内容はほぼ同じですが
点眼用機に入れた材料を、一滴ずつ垂らすことで
丁度イクラくらいの大きさの粒をつくることができます。

瓶の中の粒粒が、つかめる水です。
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材料には、蛍光塗料が混ざっているので
ブラックライトを当てると、こんな風に光ります。
綺麗ですね。
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スライム作り

オススメ度:★★★★★

洗濯のりと、ホウ砂を使ってスライム作りを
することができます。

材料を混ぜていって、伸びるスライムが
出来上がると、とても楽しそうです。
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立体万華鏡作製(要予約)

オススメ度:★★★★★

鏡面加工がされた板を組み合わせて
小さな箱状の万華鏡を製作をします。

板に着けた傷が、箱の中で反射をして
思いもよらない、きれいな模様が出来上がります。

昨年参加をして、夏休みの自由研究として
製作した万華鏡を出しました。

こちらは要予約のコースなので
参加する場合は事前に予約をしましょう。

牛乳からプラスチックの作製(要予約)

オススメ度:★★★★☆

牛乳に酢を加えて、タンパク質を凝固させてから
水分を抜くと、プラスチックをつくることができます。

固める前に成型することで、ハート形や
飛行機の形など、好きなかたちの
プラスチックをつくります。

作ったプラスチックは持ち帰ることができます。

こちらも、要予約のコースです。

アロマキャンドル作成(要予約)

オススメ度:★★★★☆

蝋に、削ったクレヨンと香料を入れて
熱を加えて溶かし、型に流し込んで
冷やすと、アロマキャンドルができます。

蝋に熱を加えて溶かしているところです。
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こちらも、要予約のコースです。

なお、蝋が固まるのに1時間ほどかかるので
コースの終了後、受け取りに行く必要があります。

ペットボトルエアカー作製(要予約)

オススメ度:★★★★★

ペットボトルを使ってエアカーをつくります。

原理はペットボトルロケットと同じで
炭酸飲料のペットボトルに水を入れて
空気を送り込み、一気に開放することで
中の水が外に放出されて推進力が生まれます。

ペットボトルロケットと違う点は、
車輪を付けて、地面を走る車にするところです。

製作は、大学生のお兄さんがついて、一緒に
つくり方を教えてくれますので
手先が不器用な子でも大丈夫です。
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こちらが出来上がったエアカーです。
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製作したエアカーは、実際に現地で走らせます。
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巨大シャボン玉に入る

オススメ度:★★★★☆

石鹸水の張られたビニールプールに入り
下から、シャボン玉を上に伸ばして
中に入る体験です。

体験時間は短いですが、子供たちには人気の
コースです。

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プールに入る際の長靴や、水中メガネは貸してもらえるので
手ぶらで参加できます。

ダイタランシー体験、

オススメ度:★★★☆☆


握ると固まる、緩めるとドロリと
とろける不思議な液体です。

正体は、片栗粉と水を1:1で混ぜた物です。

不思議な感触に、子供たちは大喜びです。

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小麦粘土で遊ぼう

オススメ度:★★★☆☆

小麦粉を使って、色粘土をつくります。
好きなかたちに加工して、焼成して
ペンダントをつくれます。

焼成に1時間ほど時間がかかります。

液体ビー玉作り

オススメ度:★★☆☆☆

テフロンの粉の上に水滴を垂らして
水滴の表面にテフロンの粉が付着すると
水がビー玉のようにコロコロ転がる
状態になります。

大きさがちょっと小さいので
ちょっとインパクトがないので
子供受けはイマイチでした。

さわって遊ぼう、実験器具と模型

オススメ度:★★★☆☆

いろんな実験器具を触ることができます。


ルミノール体験

オススメ度:★★☆☆☆

火曜サスペンスや刑事ドラマでよく出てくる
ルミノール反応(血液に反応して光るやつ)を
体験することができます。
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わが家の子供たちにはちょっと早かったのか
反応はイマイチでしたが、白衣を着ての
実験する姿は可愛いかったです。

ネオジム磁石を使って遊ぼう

オススメ度:★★★★☆

世界一強力な、ネオジム磁石を使ってスライムを動かしたり
電車を走らせた利する体験ができます。

赤外線電子ペンの製作

オススメ度:★★★☆☆

LED付きのペンのLEDを赤外線LED
に付け替えて、赤外線ペンを作成します。

作製したLEDペンから出る赤外線ペンに合わせて
スクリーンに映し出された映像を動かす体験ができます。
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高分子を使ったスーパーボール作製

オススメ度:★★★☆☆

人工軟骨等にも使われる医療用の
高分子材料を使って、匂い付きのスーパーボールを作ります。

袋に入っている粒上の高分子材料に
興味津々です。

この高分子材料なんとこの手に持っている一袋
だけで3000円するそうです。
一人、一袋配られましたがいったい全部でいくら
になってしまうのか。。太っ腹なイベントです。

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ツブツブの高分子材料に、色素と香料を加え
熱を加えると、お互いに引っ付いて一塊になります。

熱が残っているうちは、柔らかく変形するので
手で丸めていきます。

冷えて固まると、スーパーボールが出来上がります。
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分光器の作成

オススメ度:★★★☆☆

ボール紙の端に、分光フィルムを張った
箱をつくり、いろんな光を覗いて
光が、いろいろな光の色が混ざっている
のを見ることができます。

LEDと蛍光灯の光を分光器で見たときに
見え方に違いがあるってご存知でしたか?

どう違うかは、ぜひ参加して体験してみてください。

なお、製作した分光器は持ち帰ることができます。
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タマゴを使ったペンダントの作成

オススメ度:★★★☆☆

タマゴの白身にミョウバンを入れて焼き固めると
プラスチックができます。

固めた、プラスチックを型抜きして
ペンダントをつくることができます。

昨年長女が参加しましたが、出来上がった
ペンダントをママにプレゼントする!
と言って、楽しそうに体験をしていました。

風船で遊ぼう

オススメ度:★★★☆☆

バルーンアートに挑戦できます。
スタッフの方が親切に教えてくれるので
小さな子供でも、犬やキリン、刀などの
バルーンが作れます。

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難点は、持って帰るのがかさばることでしょうか。

染物の化学

オススメ度:★★★☆☆

絹、綿、羊毛、化学繊維等
色々な種類の繊維を染料につけて
どの繊維に一番色が付きやすいか
つきにくいか?を実験することができます。

昨年、長女が参加しましたが意外に
楽しんでいました。


防災体験

オススメ度:★★☆☆☆

火事の煙を体験するコーナーです。
疑似煙で前が見えない状態を体験することができます。

なぜか、子供たちはお気に入りで何度も
入って出てを繰り返していました。

残念ながら、今年は煙体験コーナはありませんでした。

また、毎年消防車も来ていて、消化器の体験等もすることができます。
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ペットボトルを使った浮沈子の作成

オススメ度:★☆☆☆☆

ペットボトルを使って浮沈子をつくります。
水の中に浮沈子を入れ、ペットボトルに
圧力をかけると、浮沈子が浮き沈みします。

うまく浮き沈みするように作るのがむつかしく
製作に時間がかかります。

また、結果が地味なので、苦労してつくった割には
子供の反応はイマイチでした。

もう少し成長してから参加すると
また違った反応になるかもしれません。

分子模型で学ぶミクロの世界

オススメ度:★☆☆☆☆

分子模型を使って、物質の構造を学ぶことができます。
年長の時に参加したので、ちょっと難しすぎたのか
反応はイマイチなコースでした。

参加にあたっての注意点

参加にあたって、知っておいたほうがいい注意点です。

八王子駅から、「工学院大学」までのバス

工学院大学までは、JR八王子駅からバスが出ています。
八王子駅の改札を出ると、案内板を持ったスタッフの方が
立っているので、あまり迷うことはないかと思います。

注意点としては、「日本工学院」のオープンキャンパスの案内板を
持っている人がいますが、これは別のイベントの案内です。
非常に紛らわしいので注意をしてください。

また、当日の朝のバスは大変込み合います。
バス停から、地下道まで長蛇の列ができますので
バス停での待ち時間も含めて、余裕をもって
会場まで向かうようにしてください。
(特にコースを予約している場合は注意が必要です。)

JR八王子駅からは、15~20分くらいで会場まで到着します。

参加するコース

コースは、当日に参加するのできるコースと
事前に予約が必要なコースがあります。

オススメ度の高い、手形作りや、ペットボトルカー作成
などのコースは、事前に予約が必要ですので
参加したい場合は、予約をしましょう。

予約必須なコースを予約して、予約をしたコースの間の
時間に、当日参加可能なコースを入れる形で
参加するコースを決めると良いと思います。

また、当日参加可能なコースも
大人2人以上で手分けをして

・一緒にコースに参加して子供たちを見ている人
・次のコースを探して、並ぶ人

2手に分かれて、極力並ぶ時間を減らす
ようにすると効率的に回ることができます。

キャンパス内の移動

一度でも参加されたことがある方はわかるかと思いますが
「工学院大学」のキャンパスは、かなり坂がキツイです。

校舎と校舎の間の距離はさほどでもないのですが
坂があるせいか、校舎間の移動にはそれなりに
時間がかかるのと、何より移動が億劫です。

極力、校舎間の移動が少なるなるように
回るコースを最適化しておきましょう。

製作物の受け取り時間

コースによっては、製作物の受け取りに
時間がかかるものがあります


例えば、アロマキャンドル作成は
溶かした蝋で作ったキャンドルが固まるまで
1時間ぐらい時間がかかります。

小麦粘土の作成も粘土の焼成に
1時間ほどの時間がかかります。

石膏手形に至っては、固まるまでに2時間かかります。

後述の、バス渋滞を避けて早めに帰る
つもりでいても、受け取りをするために
早く帰ることができない。ということも
あり得ますので注意が必要です。

手荷物カバン

参加をするコース内容とコース数によっては
それなりの大きさの製作物を持ち帰ることになります。

製作物を持ち帰ることのできる大きさのカバンを
持っていくと良いです。

お昼ご飯

工学院大学の付近にコンビニや飲食店等はありませんが
大学の学食と、売店が参加者向けにも公開されています。

学食は学生向けなので、一般の食堂に比べると
ボリュームのあるメニューが、安い値段で提供されています。

種類も豊富で、ラーメンやうどんなどの麺類
カレーや丼物や定食もあり、さらにアラカルトの小皿や
デザートもあります。

ただ、毎年7,000人を超える人が参加している
イベントですのでお昼は、非常に混み合います。

時間の余裕をもって、出来れば時間帯を前後
(後ろになると売り切れ等も発生するのでできれば前に)
にずらして食事をとるのが良いと思います。

小さいお子さんの場合は食事のボリュームに注意をしてください。
学生向けなので、一人前は、食べきれないかもしれません。

なお、学食では、熱気球をつくるコースが
毎年行われていて、3階建ての学食の建屋の
吹き抜けの部分を、製作した熱気級が上下しています。

非常に目立つのと、気球が飛んでいる姿に
子供たちの注目が集まっていて、
とらのすけの長男も
「気球やりたい!」
と毎回言っています。

残念ながら、当日参加不可の予約が必須のコースで、
かつ小学校高学年からのオススメコースとなりますので
参加はもう少し成長してからです。

帰りのバス渋滞

帰りのバスは、非常に混み合います。

何しろ、毎年7,000人を超える人が参加している
イベント(しつこい)です。

終了間際の時間帯は、みんなが一斉に帰ろうとするので
帰りのバス亭は、長蛇の列ができます。

夕方の時間帯とはいえ、夏の日差しの中で
長時間待つのは非常に苦痛です。

また、一日のイベントの疲れも出て来るので
小さなお子さんは、眠くなってしまいますので
抱っこをしながら待つとなると、親にとっても
負担が大きいです。

子供が小さいうちは、無理をせずに
何年かに分けて参加するつもりで
余裕をもって帰宅をしたほうがいいと思います。

まとめ

非常に多くのコースが開催されており
1日で回り切ることは不可能です。

また、近隣から非常に多くの人が参加してきており、
人気のコースは順番待ちが発生したり
受付が終了して参加できないことも多々あります。

開催予定のコースは事前にHPで公開されるので
予約も含めて、事前にどのコースを回りたいか?
を考えて参加をするとよいと思います。

来年は長男が小学校の中学年となるので
・熱気級づくり
・割りばしを使ったテンセグリティボールの作成
・電気工作

などの、少し高度な内容にも挑戦してみたいと思います。


それではまた。

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