2020年からプログラミング教育が必修化されます。

これからのIT社会を生きていく子供たちに
プログラミング教育を通してIT力を身につけさせたい
と考えているけど

・どうやって始めたらいいのかよくわからない
・何をどんな順番で始めればいいのかわからない?

って悩んでたりしませんでしょうか。

こんにちは、とらのすけです。

今回は、「子供にプログラミング教育を受けさせたいけど、
どう始めたらいいか検討が付かない」
という方々向けに記事を書いてみました。

小学生のプログラミング教育の始め方

以下が、とらのすけが考える
自宅でも始められる小学生向けの
プログラミング教育の進め方です。


1.目的を決める
1-1.プログラミング教育必修化の背景、学校の授業内容を理解する
1-2. 学校教育の内容を理解したうえで、何を目的にするか?を考える。

2.目標を決める
2-1. 小学生の期間中の、1年毎ぐらいの期間での中目標を立てる

3.自宅でできるプログラミング言語使って学習する
3-1. ビジュアルプログラミングを言語で、プログラミングを学ぶ
3-2. (3-1と並行して少しずつ)タイピングの練習をする

4.(3と並行して)プログラミング教室の体験会に参加する

5.目的・目標に応じてプログラミング教室に通う


面倒に見えますが、大したことはありません。
ひとつづつ見ていきましょう。

1.目的を決める

まず何か新しいことを始める前には
その目的を決めるのが王道です。

何かを行う事を決めるということは
何かを得るために、手持ちの有限の
リソース(お金や時間)を投入するということです。

投入できるリソースは有限なので
・何を得ようとしているのか?
・そのためにはどこまで投入することが出来るのか(許容できるのか)?
を事前に考えておかないと、ダラダラと無駄な労力を費やすことに
なりかねません。

1-1.プログラミング教育必修化の背景、学校の授業内容を理解する

必ずしも、小学校での授業の内容をベースにする必要はないのですが、
ほとんどの方は、「2020年のプログラミング教育必修化」を
きっかけに、考え始めているかと思うので

・小学校で、どんな授業があるのか?
・学校ではどこまでを教えてもらえるのか?

は、理解しておいたほうがいいと思います。


学校でのプログラミング教育の背景や内容は、別の記事
ITエンジニアが「2020年プログラミング教育必修化」の内容をカレー作りに例えて解説してみた。
でまとめているので、参考にしてみてください。



もし、小学校でのプログラミング教育の内容を理解して
・「学校での授業での内容で十分だと思う」
・「中学受験もあるのでもう少し大きくなってからにしよう」



という方は、以降の記事を読む必要はないので
そっとページを閉じて頂いて大丈夫です(笑)。

1-2. 学校教育の内容を理解したうえで、何を目的にするか?を考える。

小学校でのプログラミング教育の内容を理解したら
プログラミング教育をする目的を考えてみましょう。


とはいっても、最初はあまり難しく考える必要はありません
最初から、たいそうな目的を立てることなんてできません。

・ロボット作りをきっかけに、理科を好きになってもらいたい
・プログラムをすることで、論理的思考力を向上させたい
・論理的思考力を向上させて、中学受験に役立てたい
・小学生のプログラミングコンテストで優勝して表彰されたい

とかで最初は十分です。やっていく中で
方向性が変わっていくことは、現実にはよくあることです。

現時点の手持ちの情報で、出来るだけリアルに
プログラミング教育をした後の姿を思い描いてみてください。


なお、ここでいう目的は小学校の期間内ぐらいの範囲で
考えてみてください。もっと長いスパンで設定してもいいんですが
話が大きくなりすぎて、設定しづらく、考えが発散しやすくなるため
最初は、見通しができる範囲で考えてみましょう。

2.目標を決める

目的を決めたら、次は目標を定めます。
目的としている状態を達成するための
通過点を、細分化します。

これも、今の時点では大雑把でも構いません。

2-1. 小学生の期間中の、1年毎ぐらいの期間での中目標を立てる

小学生の終わりの段階での状態から逆算して
1年毎ぐらいの目標を立ててみてください。

ここで注意をしたほうがいいのは、中学受験です。

中学受験をする場合、さすがに6年生の間は
受験勉強に集中することになります。
※プログラム開発は、それなりに集中して時間のかかる作業です。
 受験の息抜きに、片手間に行うのは難しいと思ったほうがいいです。


大雑把な目安ですが、ほかの習い事や学校の勉強
をしながらの、無理のないペースで

・ビジュアルプログラミング言語+タイピングの習得⇒1年間
・テキストプログラミング言語の習得⇒1~2年間

位の期間を見ておいたほうがいいと思います。

3.自宅でできるプログラミング言語使って学習する

プログラミングの習得には、以下の3つの技能の習得が必要となります。
※この分類は、先日参加したプログラミング教室の
 『Tech Kids School』の体験会で説明してもらったものです。

1.タイピング
2.英語(プログラム言語)
3.プログラミングの概念


ただ、小学生にとってこの3つを
一気に習得するというのは、ハードルが高くて
挫折してしまいやすいです。


このため、まずは、3だけを取り出して
学ぶことが出来るように、ビジュアルプログラミング言語
という物が作られています。

通常プログラミングはテキスト(文字)を
キーボードから打ち込んで、プログラムを書きますが
ビジュアルプログラミング言語は
あらかじめ用意された、プログラム機能のブロックを
マウスでのドラッグドロップを使って組み合わせて
プログラムをつくることが出来ます。


これにより、難しいキー入力と英語(プログラミング言語)
を取り除き、プログラムを作って動かす事を楽し身ながら
プログラミングの概念を学ぶことが出来ます。


ただ、将来的には、テキスト入力でのプログラミング
をできるようになる必要があるため、
少しずつでいいのでタイピングを覚えていくようにしてください。


タイピングの技能は、ほとんどの仕事で必要となる技能です。
大学生のレポートでは100%確実に使用することになります。
最近では、中学・高校でのレポート作製に使われる可能性も高い。
小学生のうちに覚えておいて損はない技能だと思います。

3-1. ビジュアルプログラミングを言語を使って自宅で、プログラミングを学ぶ

世の中に、いろいろなビジュアルプログラミング言語
がありますが、どの言語も、(始めるのには)それほど差はありません。

ある程度、一つの言語に慣れて考え方がわかれば
ほかの言語でも応用が利くようになります。

大事なことは、どの言語を使うか?ではなく
出来るだけ「勉強」ではなく新しい「遊び」の体で
親子で楽しみながら取り組みことです。

とらのすけは、以下の言語から始めるのが良いと思います。

  • Google Blocly Games
    Google が開発したビジュアルプログラミング言語 Google Blocklyをベースに、ゲーム仕立てで学習ができるようにしたもの。こちらの記事に始め方をまとめたので参考にしてみてください。

  • Scratch
    MITが開発したビジュアルプログラミング言語。ほとんどのプログラミング教室で利用されているメジャーな言語です。オンライン版は無料で利用することが出来ます。Google Blocly Gamesで、おおよその感覚をつかんだら、すぐに始めれば良いと思います。

とらのすけが、Google Blocly Games から始める
のをオススメするのは、問題という形で
何をするか?が明確になっているからです。


Scratch
 などのビジュアルプログラミング言語は
いわゆる、「プログラム開発」ができる環境とし提供されています。
このため、「プログラムをつくる」ために必要なことは自由にやりたいように
行うことが出来ます。

これは、自由度が高い反面、逆に言うと
「プログラムで何をつくるか?」
は使う人に任されていることになります。


初めてプログラムをする人にとっては
「プログラムで何ができるのか?」や
繰り返しや、条件分岐、変数などの「プログラム特有の考え方」を
「何をしたいか?」もないまま、学習しなければならないため
とても退屈な時間を過ごすことになります。


Google Blocly Games であれば、何をするか?
の部分は問題という形で与えられているので
繰り返しや、条件分岐、変数などの「プログラム特有の考え方」を
飽きることなく学ぶことが出来ます。



どの言語を使うにしろ、子供にやらせる前には
「自分で使って、どんなものかを理解してみる」
ようにしてください。


もちろん、自分でもやってみた結果、
・「ちょっと自分で子供に教えるのがキツイな?」
・「仕事が忙しくて労力をかけられないので外部の力を借りたい」
・「自宅だけだと子供の興味を引き続けられる自信がない」

という場合は、この段階から教室を利用するのも、全然アリです。


ただ、やってみる前に外部に丸投げするのは、止めておきましょう。

教室を選ぶ際にも、自分で触ってみた後で説明を聞くと
理解できることが増え、より効果的に比較検討ができるようになります。

3-2. (3-1と並行して少しずつ)タイピングの練習をする

タイピングの練習は、市販のタイピングソフトを使って
練習するのが良いと思います。

色々なタイピング練習ソフトが出ていますが
正直なところ、初めのうちはどれを使ったとしても
大差はありません。


強いて言えば、子供向けには
興味が続いて、楽しく学べることが重要なので
以下のような条件で選ぶといいと思います。


・ゲーム性が高い(タイムアタックやステージクリアなど)
・好きなキャラクターが出てくる


コナン君が好きなら特打ちヒーローズ名探偵コナンあたりで。

4.(3と並行して)プログラミング教室の体験会に参加する

子供が興味を持ち始めたら、早いうちに近くの
プログラミング教室を探して体験会に参加をしてみてください。

自宅で始められると言っておきながら
体験会への参加を勧めるのは、一言で言うと
「何らかの理由(興味がわいた、自宅での限界を感じた等)で
教室に行きたくなることに備えておく。」
ためです。

また、早めに体験会に行っておいたほうがいいのは
以下の理由のためです。


・理由1:教室に入会するタイミング
多くの教室は半期に一度くらいで、新規参加の募集をしています。
教室側は、通期または半期でカリキュラムを組み立てている都合上
ある程度の、まとめて新規入会をして同じペースで教える
教室によっては、途中参加ができるところもありますが
それも調べてみないとわかりません。


新規入会できるタイミングを見据えて、先回りして
通いたい教室を選んでおいたほうが良いです。


・理由2:教室の比較検討に期間がかか
いろんな教室の体験会に参加して、比較検討をしようとすると
それなりに期間がかかります。週末土日のどちらかで
1教室の体験をするとして、3つの教室を回るだけでも
3週間かかることになります。


理由1でも記載したように、新規入会ができるタイミングが
限られている教室があります。
間際で良く比較検討できないまま、焦って入会することが
無いよう、余裕をもって比較検討をしましょう。


体験ができる教室は、こちらの記事も参考にして、探してみてください。
無料で小学生受けプログラミング教育を体験できる教室(首都圏)まとめ【2018年度】


5.目的・目標に応じてプログラミング教室に通う

とらのすけの感覚的には、小学生に「テキストプログラミング言語」を
自宅で教えるのはちょっと辛いな~と感じています。

また、ロボットを作成してプログラムをつくって動かす
など、自宅で器材をそろえるのが難しい(でも、かなり楽しそうな)
内容をやらせたい場合などは、教室の力を借りるのが、良いと思います。


以下に、目的別に教室を分類してみたので
参考にしてみてください。


・高度なプログラミング技能まで習得させたい場合
 以下の2つの教室のどちらか。
 
 Tech Kids School
 
 TENTO


・高度なプログラミング+ロボット作り
 リタリコワンダー


・プログラミング的思考能力、論理的思考力を学ばせたい
 学習塾(栄光ゼミナール、四谷大塚等)が開催しているプログラミング教室
 そのほかの、駅前や近所にあるプログラミング教室


どの教室を選ぶにしても、実際に体験をして
比較検討をすることが大切です。

無料で体験ができる教室は、こちらの記事もまとめてありますので
参考にしてみてください。
無料で小学生受けプログラミング教育を体験できる教室(首都圏)まとめ【2018年度】

まとめ

自宅で始められる小学生のプログラミング教育
の進め方をまとめてみました。

プログラミング教育にどう取り組んでいいか?
の参考になれば幸いです。


それではまた。
 

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