中学受験の「算数」では、パターン演習でカバーができる
いわゆる典型問題に加え、その場で仮説を立てて問題を
解いていく、いわゆる「考える力」を問う問題が出されます。


特に難関校といわれる学校では、これまでに見たことも無いような
初見の問題が出されるため、その場で「考える力」を伸ばさないと
とても太刀打ちできません。


こういった状況を反映してのことだと思いますが
大手塾の公開無料テストでは、算数の後半の問題に
思考力を問う問題が多く出題されています。


小学生低学年の長男も、こういった塾の公開テストを受けていますが
算数の後半に出てくる問題は、学校の教科書レベルを理解しただけでは
解くことが出来ない問題ばかりです。(一部の天才的な子を除きます)


そんな問題への対策をしようと問題集を探しに、本屋に行くと
・天才脳~
・なぞなんとか
・京大生が~


などなど、算数の思考力系の問題集が目白押しで、
「逆に、これだけたくさんあると、どれを選べばいいのか分からない~」
と困ってしまうのではないかと思います。



こんにちは、とらのすけです。



今回は、以下の人たち向けに、オススメの問題集の紹介と
実際に取り組んでみた感想の記事を書いて見ました。


・中学受験を見据えてはいるが、低学年のうちは塾通いは考えていない
・家庭学習で、考える力を伸ばすための問題集を探している


とらのすけの長男も、中学受験を視野に入れていますが
低学年のうちは、色々な体験をすることに重きを置いているため
塾には通わせていません。


ただ、塾の公開テストは積極的に受験させており
前述の中学受験の算数の傾向から、「考える力」を
伸ばすための、問題集を探していました。


結論からですが、算数の思考力のトレーニングに
「算数ラボ 考える力のトレーニング」がオススメです。


わが家では、1年生から取り組み初めたので、10級から始め
小学2年生の現在は8級のステージ1に取り組んでいるところです。


日々、取り組んできている成果か、会話をしていたり
問題を解いている様子を見ていると、論理的に考えたり
試行しながら解答にたどりつく力が向上しているのを感じます。


具体的には、取り組み始めた最初のころは、「推測⇒検証」
の最初のトライアルで、正解にたどり着けないと諦めてしまい

「わかんない~、出来ない~」


とギブアップしていたのですが、今では
「これがだめだとすると、こうしたらできるかも」
と、自分でトライアンドエラーを繰り返すことができるようになってきました。


難しい問題だと、まだまだ、最初の推測が見当はずれだったり
途中の軌道修正が上手く出来なくて、止まってしまうこともありますが
トライアンドエラーをする姿勢が出来ているのは、かなりの進歩だと思います。


それでは、「算数ラボ 考える力のトレーニング」を
実際に取り組んできた経験を踏まえて、紹介してみたいと思います。

算数ラボ 考える力のトレーニング

「算数ラボ 考える力のトレーニング」は
10級から5級があり、それぞれの級と学年の対応の目安は以下となります。
5級⇒中学1年程度
6級⇒小学6年程度
7級⇒小学5年程度
8級⇒小学4年程度
9級⇒小学3年程度
10級⇒小学1~2年程度


問題集はA4よりも大きい 29.2cm x 21cmサイズで、
答えを直接書き込んでいくタイプの問題集となります。


1問1ページのシンプルな作りです。
各問題の文章は短く、書き込む余白が大きめにとられているので
子供には、取っつきやすいと思います。


圧巻なのは1冊の問題の数です。

各級の問題集は、ステージ1~3の3ステージで構成
されていて、各ステージで40問近い問題があります。
1冊には、120問以上の問題が含まれている事になります。


また、含まれている問題の種類も多岐にわたり
「空間・平面図形」「穴埋め計算」「重さの比較」「文章からの推論」
などなど、普通の算数の問題集では見られない問題が多く含まれています。



次の「わが家での学習の進め方」でも解説しますが
「算数ラボ」は一問一問のボリュームはそれほど大きくありませんので
毎日の学習の中で、1日1問くらいのペースで取り組むことが出来ます。


なお、いくつかの書店を回りましたが、置いている書店とても少ないので
ネットで注文するか、予約をしないと買えないと思います。
ただ、Amazonを見ると定価よりも高い金額でしか
出品されていないので、本屋で注文したほうがいいと思います。

(2019/4/13)
見てみたら、Amazonでも通常の価格で販売されるようになっていました。


もし、もう少し難易度が高く、キリキリと頭を絞ってじっくり考える
問題集を望んでいる場合は
「きらめき算数脳 小学1・2年生 (サピックスブックス)」
がいいと思います。



ただし、一問一問の歯ごたえがスゴイので、毎日の学習で
という取り組み方ではなく、週末にじっくり考える
といった形にならざるを得ませんし、そもそも「考える」
事に慣れていないお子さんには、難易度が高いと思います。


印象としては、算数ラボなどで、ある程度「考える」事に
慣れてきた後に、「きらめき算数脳」に取り組むのが良いと思います。


わが家での学習の進め方

わが家での「算数ラボ」の進め方ですが
毎日の家庭学習に、1問解くようにしています。


問題に取り組む順番は、基本的に最初のステージ1から順番
に取り組むようにしています。
ただ、難易度が高そうだったり、まだ習っていない内容(割り算とか、小数点)
が出てくる場合には、その問題を後回しにするようにしています。


また、長いこと取り組んでいると長男の好き嫌いや
この系統の問題は早く解けるとか、この系統の問題は時間がかかる
といった傾向が、何となく見えてくるので
その日の他の課題のボリュームに合わせて、問題を選んだりしています。



最近では、自分で解くことが出来るようになってきているので
あまり口を出すことも少なくなりましたが、始めた当初は
「問題文の意味が分からない」ことや、「どう考えたらいいかわからない」
という状況だったので、少しずつヒントを出したり、考え方の指針を出す
ようにしていました。


あまりヒントを出しすぎたり、解説をしすぎると鬱陶しがって
話を聞かなかくなるので、なかなか匙加減がむつかしいです。

まとめ

今回は、思考力系の問題集として「算数ラボ 考える力のトレーニング」の
紹介と、実際に取り組んでみた経験を解説しました。


わが家では、1年生から取り組み初めたので、10級から初めて
小学2年生の現在は8級のステージ1に取り組んでいるところです。

ここまでの傾向としては、穴埋め計算、推測系の問題は得意ですが
空間図形系の問題がやや苦手な感じです。


これから取り組み始めようというご家庭では
お子さんの学年、レベルにあった問題から始めるのが良いと思います。

こちらの算数・数学思考力検定のダウンロードサイトから

・算数・数学ラボ・確認テスト
・チャレンジ問題(過去の検定で出題された問題)

をダウンロードすることが出来ます。

まずは、お子さんの学年に合わせた級の問題
をプリントアウトして体験させてみて、ちょうどよさそうな級の
問題集を購入するといいと思います。


なお、各級と学年の目安は以下となります。

6級⇒小学6年程度
7級⇒小学5年程度
8級⇒小学4年程度
9級⇒小学3年程度
10級⇒小学1~2年程度


ただ、これはあくまで目安ですので、お子さんの現状に合わせた
級から、段階的に取り組んだほうが、子供も楽しくとりくめるので
良いと思います。


また、現在の学年より上の級の問題だとしても
基本的な四則演算を理解していれば、取り組む事ができる
問題構成になっているので、現在の学年にこだわらず
先に進めていけると思います。

是非、取り組んでみてください。





それではまた。

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