こんにちは、とらのすけです。

長男が、11月の日能研 全国テスト 2年生を受けてきました。

日能研のテストを受けるのは今回が初めてでしたが
四谷大塚、早稲田アカデミーともまた違うテストでした。

いつものように、出題内容の傾向の分析と
テスト結果をまとめます。

テスト結果

本来、日能研全国テストは11月4日に実施されていますが、
予定が合わなかったため、今回は、事後受験をしました。

受験した翌々日の月曜日に採点の結果がWeb公開されます。
採点から、公開までの時間が短いのはイイですね。

小学2年生は、国語と算数の2教科のテストで
それぞれ150点満点です。

テストの結果は以下となります。

01

国語 130点  1472位 / 5292人中
算数 117点  1607位 / 5292人中 
2教科合計 247点  1350位 / 5292人中   


それでは、教科別の成績、正誤を見てみましょう。

算数

算数は、1607位 / 5292人中 なので上位30%ぐらいです。
偏差値換算で55程度となります。


こちらが算数の問題別の正誤です。

2

大問1~3は全問正解していました。
正答率20%の問題にも正解しているのは、驚きです。

問4は記述問題です。記述内容の評価の基準が決まっており
その基準に合わせての採点結果が以下です。

3

発見、設定、解決でレベル0~6の設定があり
レベルに応じて点数がつけられます。
点数換算をすると、31点満点で、27点の点数なので
まあ、悪くない点です。

残念だったのが大問5が全滅だったことです。

大問5は4問あり、そのうちで正答率が42%、49%の小問
2問を落としてしまっています。

ここが取れていれば、偏差値換算で60に近くなると思われます

この問5はパズルのような問題で、回答を見る限りでは
問題文の設定そのものを理解できていない感じです。

確かに、日々の学習の中でも、パズル系のを解く際に
問題設定がわからないのか

「何すればいいの?」

という事を聞いてくることがよくあります。

自分で問題文を読んで、問題設定を理解する
事の訓練が必要かもしれません。

国語

国語は、1472位 / 5292人中 なので上位28%ぐらいです。
算数と同様、偏差値換算で55程度(56より)となります。


こちらが国語の問題別の正誤です。
4


問1、問2が全問正解しているのは見事でした。

問3は長文読解ですが、正答率72%と60%の小問を
2問落としてしまっているのはもったいないです。

また、問6の登場人物の心情の変化が起きた理由を
記述する問題も、落としています。

記述内容からみると、心情変化を全く
読み取れていないか、設問が何を聞いているのか?
を理解できていない感じです。

問8の問題は記述問題で、記述内容の評価基準が決まっています。
その基準に合わせての採点結果が以下です。

5

自分ができるようになったことと、その理由の説明をする
という問題です。
理由の説明が、「がんばったから」の一言で書かれていて
今一つ掘り下げが足りない感じです。

点数的には、取れている感じですが、順序だてて
理由を説明するという訓練が必要と思われます。

結果のまとめ

今回の結果は2教科合計で上位25%くらいです。
偏差値換算すると56~57になります。
順位的な成績は、「まあまあ」といったところでしょう。


いくつかの塾のテストを受けていますが
この先の60以降の偏差値に相当するの成績
を取るのは、なかなか難しいな~という印象です。

今回のテストで評価できる点は、いわゆる中程度の
難易度の問題を、ケアレスミスなくほぼ正解出来ている
という状態という点です。

この状態であれば、次の段階の難易度の課題に
取り組むことができると思います。

2018年11月度 2年生の出題傾向と分析

さて、今回のテストの問題の内容を分析してみたいと思います。

算数

算数は30分で、150点の配分です。
問題数は大問7問の構成で、概略の内容は以下です。
  • 問1:計算問題 5問
  • 問2:穴埋め計算問題 6問
  • 問3:図形問題 4問 
  • 問4:記述問題
  • 問5:論理・思考力系問題

問題数は、四谷大塚等と比較するとシンプルで
少な目という印象です。

問4は、日能研らしい問題といった感じの
記述問題です。

それでは各問題を見ていきましょう。

  • 問1:計算問題
小問が6題の計算問題。
計算問題ではあるものの、=(イコール)の意味
というテーマで、問題が出されています。

計算自体は平易なレベルの足し算、引き算ですが
=(イコール)を、計算の結果を記述する演算子と
理解していると、ちょっと混乱する問題になっています。

また、()を使った計算の優先順位も理解している必要が
ある問題も含まれていました。


  • 問2:穴埋め計算問題
小問が6問。繰り上がり、下がりのある筆算で
穴埋めをする問題が2問。

不等号を成立させるために、穴埋めをする問題が4問。

  • 問3:図形問題
タイルに図形が書かれており、中の塗りつぶされている
領域の広さ(タイル何個分か?)を答える問題が4問。


  • 問4:記述問題
水筒に入っている水を比較する方法に関する記述問題。
正しく水の量を比較するためには、どうしたらいいか?
を記述させる、日能研らしさを感じる問題。

  • 問5:論理・思考力系問題
マス目に記載されている数字だけマス目の線が
引けるという条件で、線を引く問題。
ルールが理解できれば、難易度は高くない(と思う)。

国語

国語は30分で、150点の配分です。
問題数は大問3問の構成で、概略の内容は以下のような感じです。
  • 問1:記述問題
  • 問2:漢字の問題
  • 問3:長文(物語)読解問題

長文がとても長く、小問が8問もあります。

それではそれぞれの問題を見てみましょう。

  • 問1:記述問題
学校の施設を一つえらび、その施設が何のための
場所で、何が良いところなのか?の説明を記述する問題。

  • 問2:漢字の問題
招待状の文中のひらがなを、漢字に直す問題。

  • 問3:長文(物語)読解問題
問題文は長いく、問題と別のページになっているため
読み返しながら解く必要があるのが面倒。

問題文としては平易ではあるが、登場人物の心情の変化を
問う問題は、チョット難易度が高い。

まとめ

初めて日能研のテストを受けましたが日能研では、
四谷大塚や早稲田アカデミーと比較すると
以下の点で、問題の傾向が違うと感じました。

・記述問題がある
・なぜ?そうなるのかの理由を問う問題
・自分の考えを述べる問題がある
・比較的「知識」を問う問題が少ない

テスト結果自体は、そこそこだったので
ここから先が取れるよう、間違った問題を
中心に、対策が出来ればと思います。

それではまた。


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