こんにちは、とらのすけです。

NPO法人のアクト川崎が主宰する「こどもエコちゃんずクラブ」の第4回、セミの観察研修に参加してきました。

第4回 セミ研修会・自然観察小黒恵子童謡記念館

今回の田植えは、高津駅から徒歩15分ほどにある「小黒恵子童謡記念館」で行われました。



小黒恵子さんは童謡作家で、みんなのうたや、おかあさんと一緒などに楽曲提供をした作家のようですが、実は全く知りませんでした。
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記念館の庭には、不思議な像がいくつか設置されています。
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セミ抜け殻調査の研修

セミに関する研修は館内の研修室で開催されました。

研修では、川崎市で長年セミの抜け殻調査を行っている先生から、抜け殻の数を集計することの意義のや、数の集計のしかたの説明がされます。

その後、抜け殻から、セミの種類を区別する方法についての説明を受けます。

川崎市では、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクホウシの6種類のセミがいて、観察のために区別できるようになる必要があります。

こちらが、川崎市で見られる可能性のあるセミの抜け殻のサンプル写真ですが、皆さんはどれがどれかわかりますでしょうか?
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まず、最初に区別ができるのが④の抜け殻の、ニイニイゼミです。
ぱっと見で、抜け殻が土っぽい感じで、明らかに他の抜け殻と異なります。
ニイニイゼミは、泥っぽい土の中に生息しているために、このように抜け殻が泥っぽい感じになります。
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次にわかりやすいのが、⑤のクマゼミです。
クマゼミは、ほかのセミと比べて大きさが一回り大きいので容易に区別がつきます。

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なお、本来クマゼミは関西より西に生息するセミですが、温暖化の影響で徐々に関東地方でも見られるようになっています。
川崎市でクマゼミの抜け殻が見つかった場合は、特に貴重なサンプルなので、見つけた場所の写真、抜け殻を保管して報告をしてほしいとのことでした。

次にわかりやすいのが、一回り大きさの小さい①と③です。
この一回り小さい抜け殻は、ツクツクホウシか、ヒグラシのどちらかとなります。
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ツクツクホウシと、ヒグラシは、背中がまっすぐなものがツクツクホウシで、丸いものがヒグラシという区別になります。
写真では、①がツクツクホウシ、③がヒグラシとなります。

さて、最後に残った中ぐらいの大きさの抜け殻の②と⑥がアブラゼミとミンミンゼミとなりますが、この区別は本当に難しいです。
区別のしかたとしては、触覚を虫眼鏡で見て触覚に生えている毛が多いものがアブラゼミ、少ないものがミンミンゼミとなりますが、老眼気味のとらのすけには虫眼鏡を使っても見分けることが出来ませんでした…

この見分けは本当に難しいので、わからない場合は不明とするか、アブラゼミで分類してくださいとのことです。

抜け殻の探索

さて、館内での説明の後、記念館の庭でセミの抜け殻を探しに行きます。

この日は雨上がりだったせいか、庭には蚊がたくさん飛んでいて外にいるだけでかゆくなってきます。
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まだセミは鳴いていないので、抜け殻なんて見つからないだろうな~、と思っていましたが、なんと子供たちが抜け殻を見つけてきます。

結局4匹の抜け殻(アブラゼミ)が見つかりました。
先生によれば、去年の抜け殻が残っていたのであろうという事でした。抜け殻って1年も残るものなんですね。
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まとめ

こどもエコちゃんずクラブで、セミ抜け殻の観察研修を受けてきました。

夏になると、よく見かける抜け殻ですが種類を分類して、数量を調査することで夏休みの宿題の自由研究にも使えそうです。

えこちゃんずクラブでは、8月にセミの羽化の観察会もあるそうなので楽しみです。

それではまた。