こんにちは、とらのすけです。
7月に入ったというのに、雨ばかりの日々が続きますね。
令和元年の関東地方の7月の日照時間は、例年の10数パーセントとのことで、農作物への影響が懸念されます。
さて、そんな中ちょっと早めの夏休みを取って家族で道東(北海道の東の地域)に旅行に行ってきました。
以下の記事にも書きましたが、昨年の夏は道北に旅行に行っています。
また一昨年の夏は、ニセコに旅行に行っているので、このところ毎年のように夏は北海道に旅行に行っています。
実は、とらのすけは大学生活を北海道で過ごしており、妻も北海道出身なのでそれなりに縁がある土地なのですが、大学時代よりもイロイロなところに行っている気がします。
今回の旅行では、まずは知床の宇登呂(ウトロ)側を観光後、羅臼(ラウス)に行き、最後に釧路方面に向かう予定にしています。
この記事では知床の宇登呂(ウトロ)側で観光をした、知床五胡、星空観察、カムイワッカの滝、オシンコシンの滝を紹介したいと思います。
今回、道東地域を観光するという事もあり、新千歳空港ではなく、羽田から女満別空港に向かう便に乗ります。
北海道の地方空港を使うのは今回が初めてでした。
AirDoとANAの共同運航便なので、バスでの搭乗だと思っていましたが、直接乗り入れることが出来ました。
いつもの千歳便と違い、小型の飛行機で4列シートがないため2列席を前後で座ります。
飛行機に乗ると、子供たちはさっそくiPadにAmazon プライム・ビデオ からダウンロードしておいた動画を見始めました。Amazon Primeは、わが家の旅の必需品となっていますね。
最近、新海誠の映画がAmazonPrimeで公開されているので、とらのすけも、事前時ダウンロードしておいた「秒速5センチメートル」を見て過ごしました。
この映画、ちょっと前に話題になってみていなかったのですが、なんというか映像は綺麗なんですが、イロイロと拗らせてしまった感じのお話で、読後感というか視聴後感は、なんだかスッキリしないモヤモヤとしたお話でした。
女満別空港から、予約しておいたニッポンレンタカーに移動します。
自動車を借りたら、まずは最初の目的地の「オシンコシンの滝」に向かいます。
オシンコシンの滝は、女満別空港から車で約1時間程度のところにあります。
駐車場のすぐ横に滝まで続く階段があります。
階段の入り口すぐ横に、滝の説明書きがあります。
オシンコシンとは、アイヌ語でエゾ松の群生するところという意味のようです。
北海道は、アイヌ語が語源になっているものが多くて、普段使っている日本語とはちょっと違う語感の地名が多いですよね。
階段を少し上ると、滝のそばまで行くことが出来ます。
以前に行った日光の「華厳の滝」に比べれば大きさは小ぶりですが、とても綺麗な滝です。
滝のそばは、水しぶきが飛んでいてとても涼しいです。
上ってきた階段を振り返るとオホーツク海が見えます。
長男は、オシンコシンの滝のことを「オシッコの滝~」と言って騒いでいました。
この年齢の男の子は本当にアホですね…
さて、オシンコシンの滝を出ると今夜の宿泊場所の知床第一ホテルに移動します。
知床第一ホテルは、少し丘を登ったところにありました。
ウトロ側の知床近辺は、知床が世界自然遺産に指定されて以降、来訪者が増え大きなホテルがいくつか作られています。
ホテルに着いたら、夜のナイトツアーに備えて、お風呂と食事を済ませます。
このホテルの食事はブッフェ形式でしたが、北海道の食材をふんだんに使ったメニューが数多く取り揃えられていて、食事からスイーツまでとても充実しています。
食事メニューでは、長男が大好きなカニ(タラバガニ)も食べ放題だったので、とらのすけはカニの殻剥きをひたすらやり続ける羽目になりました。
また、スイーツコーナーには、その場で焼いてくれるクレープや、綿あめ、かき氷などもあり子供達も大喜びです。
実はこのホテルに日、長男の誕生日だったため、サプライズでケーキを用意してもらえました。
思っていたよりも大きなホールケーキで、ビュッフェで膨れたお腹にはちょっと苦しくて全部食べられなかったのが残念でしたが、誕生日のお祝いが出来ました。
activity japan経由で「知床清里町ウエネウサルみどり」の主催する夜のナイトツアーに申し込みをしました。
20時にホテルのロビーまで迎えに来てくれるという事で、食事とお風呂を済ませてロビーで待ちます。
夏の季節とはいえ、北海道知床の気温は関東に比べても低いので、厚手のフリース上下を着て寒さに備えます。
迎えの車に乗り込むと、知床の国立公園の中に向かいます。
途中何度か車から降りて、星空の観察や、国立公園内を軽く散策をしたりしました。
なお、国立公園内はヒグマが出るので、飴やジュースなどをもって外に出ると、ヒグマが臭いにつられて、近づいてきてしまうので基本的にお茶か水しかもっていくことはできません。
公園内に入ると、人口の光がほとんどない暗闇となります。真っ暗な国立公園の中は、その昔に夜の富士の樹海を歩いた時のことを思い出します。
幸いなことに、若干曇ってはいたものの、星空を綺麗に見ることが出来ました。天の川や、流れ星、人工衛星も観ることが出来ました。気温は予想していたように低くて、厚手の長袖を着ていって正解でした。
この日は、残念ながら野生動物の姿はほとんど見ることが出来ず、キタキツネと遠くからエゾシカを見れただけでした。
こちらは、道中見れたキタキツネの写真です。
このキタキツネは道路の真ん中にずっと座っていて車が近づいても移動しようとしませんでした。
ガイドさんの説明によれば、こういったキツネは「おねだりギツネ」と呼ばれており、一度でも人から食べ物をもらった経験があるとこのように、人を怖がらないようになってしまうようです。
こういったキツネは最後は、警戒心が無くなり自動車にひかれて死んでしまったりと、不幸な目にあってしまうため、野生動物にエサを与えないようにとのことでした。
20時から開始したツアーは2時間ほど知床をめぐって、ホテルに戻って解散・終了となりました。
わが家の子供たちは、星空を観察した後は車の中で眠ってしまいました。小さなお子さんと一緒に行く場合は、お昼寝をしておく方が無難かと思います。
さて、ナイトツアーの翌日は、知床五胡を散策するガイドツアーに参加をしました。
ヒグマ活動期(5月10日~7月31日)の期間は、登録引率者の資格を持つ自然ガイドの引率でなければ、遊歩道の中に入ることが出来ません。
朝、9:30開始のツアーに合わせて、知床五胡ネイチャーオフィスに向かいます。
道中、昨夜は遠くからしか見ることが出来なかったエゾシカを見ることが出来ました。
小ぶりですが、角が生えている雄シカでした。
知床五胡ネイチャーオフィスに到着すると、散策を始める前に参加者全員で集まり事前の講習を受けます。この事前の講習は、散策ツアーに参加するためには、必須の講習とのことで、ビデオを見て散策をする際の注意点や、最近のヒグマの出没状況などを学習します。
ガイドさんの説明によると、前日も遊歩道近くにヒグマが現れ、一部のツアーがキャンセルになったり、ツアー中のグループが途中で引き返して戻ってきたりといった事があったそうです。
当日は、まだヒグマが出ていないので良かったな~などと考えていたら、ガイドさんの無線に連絡がありました。連絡によると、現在散策中のグループがヒグマを見かけたとのことで、なんと以降のツアーはキャンセルとなってしまいました。
クマさんの事情なので仕方がありませんが、残念です…
ガイドさんによると、クマが出てツアーがキャンセルになった場合でも、2時間後からツアーが再開できるとのことでした。
13時から再開したツアーに参加できるとのことだったので、参加申し込みをして、ツアーの後に行こうと考えていた「カムイワッカの滝」に先に向かうことにしました。
なお、知床五胡ネイチャーオフィスの駐車場は入場に500円がかかりますが、半券を見せると当日中なら、再入場可能とのことでしたので駐車料金が無駄にならずに済みました。
車で行く人は、必ず半券を取っておくようにしましょう。ヒグマが出てツアーがキャンセルになるかもしれませんので。
さて、午後から再びツアーに参加をします。
午前のツアーがキャンセルになった後、カムイワッカの滝に行っていたのでお昼ご飯を食べに行く時間がなかったのですが、幸いにして知床五胡ネイチャーオフィスの隣にある売店で軽食を取ることが出来ました。
売店では、シカ肉バーガーなるハンバーガーがあったので興味本位で食べてみましたが、美味しくいただくことが出来ました。
13時から再び講習を受けて(規則で、散策前に必ず受講しないといけないとのこと)、知床の森の中に入っていきます。
森の中では、いろいろなものを見ることが出来ました。
散策中に見かけた、コルリという鳥の巣とタマゴです。コルリは地面に巣を作る鳥で、ガイドさんによると数日前までには巣の中に雛がいたとのことですが、いなくなってしまったようです。おそらくキツネかヘビに食べられてしまったのでしょう。
遊歩道の反対側に、青いビー玉のようなタマゴが落ちていました。
孵化しなかったタマゴなので死んでしまったタマゴなのでしょう。
残念ながら(?)ヒグマを見ることはできませんでしたが、ヒグマの痕跡を見ることが出来ました。
こちらは、水芭蕉という植物。ヒグマはこの水芭蕉の根が好物のようで、掘り返して根っこを食べます。ガイドさんによれば、新しい痕跡なので、つい数時間前に掘り返して食べた跡とのことです。
こちらは、ヒグマの爪痕。ヒグマは木登りが得意で、この木には上の方から爪痕がありました。
こちらはヒグマの糞。黒っぽいのはヒグマが食べたエゾシカの蹄とのことです。
実は、とらのすけのグループが三湖あたりを歩いていた頃に、無線連絡が入り後続グループが四湖付近でヒグマを見かけて、後続のグループのツアーはキャンセルとなりました。
我々のグループも、ツアーはキャンセル・遊歩道からは退去といの扱いではありますが、ヒグマが見られた方向と反対側が我々の移動方向のため、退去しながらツアーをするという状態で、実質上ツアー継続で最後まで行くことが出来ました。
知床には、エゾハルゼミ、コエゾゼミ、エゾチッチゼミがいるとのこと。
道中セミの抜け殻は見ることが出来ましたが、なぜかセミは鳴いていませんでした。
こちらは、道中見つけたセミの抜け殻。どのセミでしょうか?
何と羽化途中のセミもいました。セミは夕方~夜に昼間に羽化するものだと思い込んでいましたが、このセミは昼間に羽化するとのことです。外敵に襲われないんですかねえ。
今回のツアーでは、五胡から一湖に逆にたどって散策をしました。
散策は前週約3Kmほどで、全行程で3時間でした。
当日はそこそこ気温があったため、歩いていると汗ばむくらいの天候でした。
知床5湖は川が流れ込まない、湧き水でできた湖とのことで流れがなく、風がなければ水面に山々が綺麗に映ります。
五胡
四湖
三湖
二湖
一湖
散策路の最後800mほどは木でできた遊歩道です。
遊歩道の周りは、開けた総現状になっていますが、これは昔森を切り開いて開拓をして、牧草地にしようとした結果とのことです。この土地での開拓は2度ほど行われたそうですが、どちらも失敗に終わったとのことでした。
現在は、ここに植林をして、元のような森に戻す活動が行われています。
遊歩道は、ある程度の高さもあり、また遊歩道の左右に電気柵が作られていてヒグマが現れても登ってこれないようになっているため、安全が確保されているとのことです。
さて、知床五胡散策の午前のツアーがキャンセルとなったため、空いた時間を利用して、同じく知床の国立公園内にあるカムイワッカの滝に向かうことにしました。
カムイワッカの滝までは、途中から舗装されていない砂利道の移動となります。現地に到着すると車が砂だらけになっていました。
なお、8月1日~2⑤日の期間中は、混雑規制のためにマイカーでの入場が規制されバスでのみの入場となるので注意が必要です。また、マイカーの場合は近隣の駐車場まで行くことが出来ますが、バスの場合は徒歩10分ほどの離れたバス停で降りることになります。
カムイワッカの滝は、酸性の強い温水が流れ落ちる滝です。落石が懸念されるため1の滝までは上ることが出来ますが、水に濡れるので、タオルや着替えを用意して、子供は水着などに着替えていく、大人も短パンなど濡れても大丈夫な服装に替える事をお勧めします。
また、足元も滑るので、クロックスなどの踏ん張りの効かない靴ではなく、マリンシューズなどに替えるのが良いかと思います。
こちらが滝の入り口の看板。
入り口には、ヒグマ注意の看板がありました。
こちらは、滝の入り口です。流れの中に入ると確かに水が少し温かいです。
滝の上の方までは、結構な斜面なのですが、先に着替えを終えた子供たちは、さっさと上っていきます。
ここまでは、登ることが出来ます。
上るよりも、降りる方が大変です。
お湯の酸性が強いためか、降りている途中、子供たちが足が痒い~~と言い始めます。
お肌を守るためにも、滝から出たら、濡れた服は着替えて、肌についた水分をよく拭いておきましょう。
今回の記事では、知床半島の宇登呂(ウトロ)側でのアクティビティをまとめました。
残念ながら、野生のクマの姿を見ることはできませんでしたが、綺麗な星空や流れ星が見られ、知床五胡を無事散策することもできました。
ナイトツアーは少し遅い時間帯なので小学生低学年の子供達には、少し厳しかったかもしれません。
参加される際には、お昼寝をさせておく等の対策をしたほうが良いかもしれません。
次の記事では、知床半島の反対側の羅臼に移動してからのホエールウォッチングや、野付半島でのドドワラ訪問などをレポートしたいと思います。
それではまた。
7月に入ったというのに、雨ばかりの日々が続きますね。
令和元年の関東地方の7月の日照時間は、例年の10数パーセントとのことで、農作物への影響が懸念されます。
さて、そんな中ちょっと早めの夏休みを取って家族で道東(北海道の東の地域)に旅行に行ってきました。
以下の記事にも書きましたが、昨年の夏は道北に旅行に行っています。
また一昨年の夏は、ニセコに旅行に行っているので、このところ毎年のように夏は北海道に旅行に行っています。
実は、とらのすけは大学生活を北海道で過ごしており、妻も北海道出身なのでそれなりに縁がある土地なのですが、大学時代よりもイロイロなところに行っている気がします。
今回の旅行では、まずは知床の宇登呂(ウトロ)側を観光後、羅臼(ラウス)に行き、最後に釧路方面に向かう予定にしています。
この記事では知床の宇登呂(ウトロ)側で観光をした、知床五胡、星空観察、カムイワッカの滝、オシンコシンの滝を紹介したいと思います。
北海道 女満別空港へ移動
今回、道東地域を観光するという事もあり、新千歳空港ではなく、羽田から女満別空港に向かう便に乗ります。北海道の地方空港を使うのは今回が初めてでした。
AirDoとANAの共同運航便なので、バスでの搭乗だと思っていましたが、直接乗り入れることが出来ました。
いつもの千歳便と違い、小型の飛行機で4列シートがないため2列席を前後で座ります。
飛行機に乗ると、子供たちはさっそくiPadにAmazon プライム・ビデオ からダウンロードしておいた動画を見始めました。Amazon Primeは、わが家の旅の必需品となっていますね。
最近、新海誠の映画がAmazonPrimeで公開されているので、とらのすけも、事前時ダウンロードしておいた「秒速5センチメートル」を見て過ごしました。
この映画、ちょっと前に話題になってみていなかったのですが、なんというか映像は綺麗なんですが、イロイロと拗らせてしまった感じのお話で、読後感というか視聴後感は、なんだかスッキリしないモヤモヤとしたお話でした。
オシンコシンの滝
女満別空港から、予約しておいたニッポンレンタカーに移動します。自動車を借りたら、まずは最初の目的地の「オシンコシンの滝」に向かいます。
オシンコシンの滝は、女満別空港から車で約1時間程度のところにあります。
駐車場のすぐ横に滝まで続く階段があります。
階段の入り口すぐ横に、滝の説明書きがあります。
オシンコシンとは、アイヌ語でエゾ松の群生するところという意味のようです。
北海道は、アイヌ語が語源になっているものが多くて、普段使っている日本語とはちょっと違う語感の地名が多いですよね。
階段を少し上ると、滝のそばまで行くことが出来ます。
以前に行った日光の「華厳の滝」に比べれば大きさは小ぶりですが、とても綺麗な滝です。
滝のそばは、水しぶきが飛んでいてとても涼しいです。
上ってきた階段を振り返るとオホーツク海が見えます。
長男は、オシンコシンの滝のことを「オシッコの滝~」と言って騒いでいました。
この年齢の男の子は本当にアホですね…
知床第一ホテル
さて、オシンコシンの滝を出ると今夜の宿泊場所の知床第一ホテルに移動します。知床第一ホテルは、少し丘を登ったところにありました。
ウトロ側の知床近辺は、知床が世界自然遺産に指定されて以降、来訪者が増え大きなホテルがいくつか作られています。
ホテルに着いたら、夜のナイトツアーに備えて、お風呂と食事を済ませます。
このホテルの食事はブッフェ形式でしたが、北海道の食材をふんだんに使ったメニューが数多く取り揃えられていて、食事からスイーツまでとても充実しています。
食事メニューでは、長男が大好きなカニ(タラバガニ)も食べ放題だったので、とらのすけはカニの殻剥きをひたすらやり続ける羽目になりました。
また、スイーツコーナーには、その場で焼いてくれるクレープや、綿あめ、かき氷などもあり子供達も大喜びです。
実はこのホテルに日、長男の誕生日だったため、サプライズでケーキを用意してもらえました。
思っていたよりも大きなホールケーキで、ビュッフェで膨れたお腹にはちょっと苦しくて全部食べられなかったのが残念でしたが、誕生日のお祝いが出来ました。
知床ナイトツアー
activity japan経由で「知床清里町ウエネウサルみどり」の主催する夜のナイトツアーに申し込みをしました。20時にホテルのロビーまで迎えに来てくれるという事で、食事とお風呂を済ませてロビーで待ちます。
夏の季節とはいえ、北海道知床の気温は関東に比べても低いので、厚手のフリース上下を着て寒さに備えます。
迎えの車に乗り込むと、知床の国立公園の中に向かいます。
途中何度か車から降りて、星空の観察や、国立公園内を軽く散策をしたりしました。
なお、国立公園内はヒグマが出るので、飴やジュースなどをもって外に出ると、ヒグマが臭いにつられて、近づいてきてしまうので基本的にお茶か水しかもっていくことはできません。
公園内に入ると、人口の光がほとんどない暗闇となります。真っ暗な国立公園の中は、その昔に夜の富士の樹海を歩いた時のことを思い出します。
幸いなことに、若干曇ってはいたものの、星空を綺麗に見ることが出来ました。天の川や、流れ星、人工衛星も観ることが出来ました。気温は予想していたように低くて、厚手の長袖を着ていって正解でした。
この日は、残念ながら野生動物の姿はほとんど見ることが出来ず、キタキツネと遠くからエゾシカを見れただけでした。
こちらは、道中見れたキタキツネの写真です。
このキタキツネは道路の真ん中にずっと座っていて車が近づいても移動しようとしませんでした。
ガイドさんの説明によれば、こういったキツネは「おねだりギツネ」と呼ばれており、一度でも人から食べ物をもらった経験があるとこのように、人を怖がらないようになってしまうようです。
こういったキツネは最後は、警戒心が無くなり自動車にひかれて死んでしまったりと、不幸な目にあってしまうため、野生動物にエサを与えないようにとのことでした。
20時から開始したツアーは2時間ほど知床をめぐって、ホテルに戻って解散・終了となりました。
わが家の子供たちは、星空を観察した後は車の中で眠ってしまいました。小さなお子さんと一緒に行く場合は、お昼寝をしておく方が無難かと思います。
知床五胡一周
さて、ナイトツアーの翌日は、知床五胡を散策するガイドツアーに参加をしました。ヒグマ活動期(5月10日~7月31日)の期間は、登録引率者の資格を持つ自然ガイドの引率でなければ、遊歩道の中に入ることが出来ません。
朝、9:30開始のツアーに合わせて、知床五胡ネイチャーオフィスに向かいます。
道中、昨夜は遠くからしか見ることが出来なかったエゾシカを見ることが出来ました。
小ぶりですが、角が生えている雄シカでした。
午前のツアーが突然のキャンセルに
知床五胡ネイチャーオフィスに到着すると、散策を始める前に参加者全員で集まり事前の講習を受けます。この事前の講習は、散策ツアーに参加するためには、必須の講習とのことで、ビデオを見て散策をする際の注意点や、最近のヒグマの出没状況などを学習します。ガイドさんの説明によると、前日も遊歩道近くにヒグマが現れ、一部のツアーがキャンセルになったり、ツアー中のグループが途中で引き返して戻ってきたりといった事があったそうです。
当日は、まだヒグマが出ていないので良かったな~などと考えていたら、ガイドさんの無線に連絡がありました。連絡によると、現在散策中のグループがヒグマを見かけたとのことで、なんと以降のツアーはキャンセルとなってしまいました。
クマさんの事情なので仕方がありませんが、残念です…
ガイドさんによると、クマが出てツアーがキャンセルになった場合でも、2時間後からツアーが再開できるとのことでした。
13時から再開したツアーに参加できるとのことだったので、参加申し込みをして、ツアーの後に行こうと考えていた「カムイワッカの滝」に先に向かうことにしました。
なお、知床五胡ネイチャーオフィスの駐車場は入場に500円がかかりますが、半券を見せると当日中なら、再入場可能とのことでしたので駐車料金が無駄にならずに済みました。
車で行く人は、必ず半券を取っておくようにしましょう。ヒグマが出てツアーがキャンセルになるかもしれませんので。
午後のツアーに参加
さて、午後から再びツアーに参加をします。午前のツアーがキャンセルになった後、カムイワッカの滝に行っていたのでお昼ご飯を食べに行く時間がなかったのですが、幸いにして知床五胡ネイチャーオフィスの隣にある売店で軽食を取ることが出来ました。
売店では、シカ肉バーガーなるハンバーガーがあったので興味本位で食べてみましたが、美味しくいただくことが出来ました。
13時から再び講習を受けて(規則で、散策前に必ず受講しないといけないとのこと)、知床の森の中に入っていきます。
森の中では、いろいろなものを見ることが出来ました。
コルリの巣とタマゴ
散策中に見かけた、コルリという鳥の巣とタマゴです。コルリは地面に巣を作る鳥で、ガイドさんによると数日前までには巣の中に雛がいたとのことですが、いなくなってしまったようです。おそらくキツネかヘビに食べられてしまったのでしょう。遊歩道の反対側に、青いビー玉のようなタマゴが落ちていました。
孵化しなかったタマゴなので死んでしまったタマゴなのでしょう。
ヒグマの痕跡
残念ながら(?)ヒグマを見ることはできませんでしたが、ヒグマの痕跡を見ることが出来ました。こちらは、水芭蕉という植物。ヒグマはこの水芭蕉の根が好物のようで、掘り返して根っこを食べます。ガイドさんによれば、新しい痕跡なので、つい数時間前に掘り返して食べた跡とのことです。
こちらは、ヒグマの爪痕。ヒグマは木登りが得意で、この木には上の方から爪痕がありました。
こちらはヒグマの糞。黒っぽいのはヒグマが食べたエゾシカの蹄とのことです。
実は、とらのすけのグループが三湖あたりを歩いていた頃に、無線連絡が入り後続グループが四湖付近でヒグマを見かけて、後続のグループのツアーはキャンセルとなりました。
我々のグループも、ツアーはキャンセル・遊歩道からは退去といの扱いではありますが、ヒグマが見られた方向と反対側が我々の移動方向のため、退去しながらツアーをするという状態で、実質上ツアー継続で最後まで行くことが出来ました。
セミ
知床には、エゾハルゼミ、コエゾゼミ、エゾチッチゼミがいるとのこと。道中セミの抜け殻は見ることが出来ましたが、なぜかセミは鳴いていませんでした。
こちらは、道中見つけたセミの抜け殻。どのセミでしょうか?
何と羽化途中のセミもいました。セミは夕方~夜に昼間に羽化するものだと思い込んでいましたが、このセミは昼間に羽化するとのことです。外敵に襲われないんですかねえ。
知床五胡
今回のツアーでは、五胡から一湖に逆にたどって散策をしました。散策は前週約3Kmほどで、全行程で3時間でした。
当日はそこそこ気温があったため、歩いていると汗ばむくらいの天候でした。
知床5湖は川が流れ込まない、湧き水でできた湖とのことで流れがなく、風がなければ水面に山々が綺麗に映ります。
五胡
四湖
三湖
二湖
一湖
遊歩道
散策路の最後800mほどは木でできた遊歩道です。遊歩道の周りは、開けた総現状になっていますが、これは昔森を切り開いて開拓をして、牧草地にしようとした結果とのことです。この土地での開拓は2度ほど行われたそうですが、どちらも失敗に終わったとのことでした。
現在は、ここに植林をして、元のような森に戻す活動が行われています。
遊歩道は、ある程度の高さもあり、また遊歩道の左右に電気柵が作られていてヒグマが現れても登ってこれないようになっているため、安全が確保されているとのことです。
カムイワッカの滝
さて、知床五胡散策の午前のツアーがキャンセルとなったため、空いた時間を利用して、同じく知床の国立公園内にあるカムイワッカの滝に向かうことにしました。カムイワッカの滝までは、途中から舗装されていない砂利道の移動となります。現地に到着すると車が砂だらけになっていました。
なお、8月1日~2⑤日の期間中は、混雑規制のためにマイカーでの入場が規制されバスでのみの入場となるので注意が必要です。また、マイカーの場合は近隣の駐車場まで行くことが出来ますが、バスの場合は徒歩10分ほどの離れたバス停で降りることになります。
カムイワッカの滝は、酸性の強い温水が流れ落ちる滝です。落石が懸念されるため1の滝までは上ることが出来ますが、水に濡れるので、タオルや着替えを用意して、子供は水着などに着替えていく、大人も短パンなど濡れても大丈夫な服装に替える事をお勧めします。
また、足元も滑るので、クロックスなどの踏ん張りの効かない靴ではなく、マリンシューズなどに替えるのが良いかと思います。
こちらが滝の入り口の看板。
入り口には、ヒグマ注意の看板がありました。
こちらは、滝の入り口です。流れの中に入ると確かに水が少し温かいです。
滝の上の方までは、結構な斜面なのですが、先に着替えを終えた子供たちは、さっさと上っていきます。
ここまでは、登ることが出来ます。
上るよりも、降りる方が大変です。
お湯の酸性が強いためか、降りている途中、子供たちが足が痒い~~と言い始めます。
お肌を守るためにも、滝から出たら、濡れた服は着替えて、肌についた水分をよく拭いておきましょう。
まとめ
今回の記事では、知床半島の宇登呂(ウトロ)側でのアクティビティをまとめました。残念ながら、野生のクマの姿を見ることはできませんでしたが、綺麗な星空や流れ星が見られ、知床五胡を無事散策することもできました。
ナイトツアーは少し遅い時間帯なので小学生低学年の子供達には、少し厳しかったかもしれません。
参加される際には、お昼寝をさせておく等の対策をしたほうが良いかもしれません。
次の記事では、知床半島の反対側の羅臼に移動してからのホエールウォッチングや、野付半島でのドドワラ訪問などをレポートしたいと思います。
それではまた。
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