ビックニュースが飛び込んできました。

あの不朽の名作武術漫画「拳児」(けんじ)の続編
「拳児2」がサンデーうぇぶりで無料公開されています。

合わせて、「拳児」も全話公開されています。
いやービビりました。なんて言っても20年越し?ですからね~~。

拳児の思い出

とらのすけが中学~高校時代に、週刊少年サンデーで
連載されていた中国拳法をテーマにした漫画です。


主人公の主人公の剛拳児(ごう けんじ)が
中国拳法の八極拳を学びながら
色々な人々と交流して、武術的にも、人間的にも
成長していく姿を描いています。

原作者は、日本における中国拳法の
第一人者である、松田隆智先生です。


松田先生御自身が、中国拳法を探求していかれた
過程をなぞらえたかのように、拳児も中国にわたり
様々な中国拳法を学んでいきます。


今のようにインターネットもなく
中国拳法の情報も出回っていなかった当時は、
「拳児」に書かれている内容はとても刺激的で
謎に満ち溢れ、魅惑的でした。


訳も分からずに、漫画で描かれている套路(中国拳法の型のこと)
を真似して、馬歩站椿や、裡門頂肘、八極小架
を練習したのはとらのすけだけじゃないはずです。
※中学校で窓ガラスに暗頸のまねごとをして、手のひらを切ったのは
 今ではいい思い出です。傷跡はいまだ消えません


その後、大人になってYouTubeで
八極拳の套路を見た時には、愕然としましたね。
自分が、漫画を見て真似してやってたのとは、まったく違う( ´∀` )。


思い起こせば、とらのすけの武術への興味は
「拳児」から始まったといっても過言ではありません。


結局大学では合気道を、卒業して社会人になってからは
日本の古武術をやっていて、中国拳法を習うことはなかった
のですが、あの当時「拳児」を読んでいなければ、
その後、雑誌「武術(うーしゅう)」を購読することもなく
そして大学で合気道部に入ることもなかったろうな~と思います。


そういった意味でも、とらのすけの人生に
多大な影響を与えた、漫画です。


拳児2の感想

さて今回、公開されている「拳児2」は一話の読み切り仕立て。

成長した拳児が、旧友の太一(たいち)から
息子の拳太(けんた)がいじめられているのを
助けて欲しいという、依頼を受けるところから物語が始まります。


いじめられっ子の拳太に、勇気を出して
いじめっ子に立ち向かうことを教える拳児の姿は
拳児の師匠でもある祖父 剛狭太郎(ごうきょうたろう)
の姿を思い起こさせます。


その後、勇気をふり絞り、いじめっ子に立ち向かう
ことに成功する拳太の姿は、昔の父親・太一の姿を
彷彿とさせ、思わずうれしくなります。


物語の最後はなぜか、いじめっ子の親と
拳児が戦うことになり、拳児が中国拳法の奥義
暗頸を繰り出して決着。


そして相手がそのレアな技から、なぜか、
「あの剛拳児さんですか?」
と気づき、相手の親とも仲良くなる
という、謎な終わり方でした。


なぜ暗頸から剛拳児につながる???


多分、この相手のお父さんは「拳児」に出てきた
空手の高山道場(拳児を読んで)の関係者なのでしょう。
2話目以降があれば、この伏線回収はされるのかとおもいます。

是非是非、続きを連載してほしいものです。

しかし、いくら空手をやってた人が相手だからって
一般人を相手に暗頸はダメだろ
という突っ込みどころ満載ではありましたが
とても楽しく読めました。



しかし、「国家公務員 必殺の崩拳」は笑った。
太一、国家公務員かよ。

拳児を読み直した感想

さて、拳児2を読んで、なつかしくなり
改めて拳児を読み直しました。


当時のなつかしさと興奮がこみあげてきて
一気に読んでしまいました。


物語の前半の拳児が日本で過ごす少年~中学生時代
を読んでいて気づいたのが、当時はどちらかというと
主人公の拳児の視点で物語を読んでいたのが、
今回読んでみると拳児の両親の視点で読んでいるということでした。


基本的には、品行方正で正義感の強い拳児なのですが
その正義感の強さから様々なトラブル(=ケンカ)に
巻き込まれます。

トラブルに巻き込まれる度に、母親が心配して
あれこれ言い、拳児の師匠でもある祖父を追い出す姿を見ながら
なんて理解のない親なんだろう~と思った記憶があります。


親になった、今読んでみると心配で口出しをする
母親の気持ちも分かるんですよね。

時間がたってから読み直すと、また違った
視点が出てきて面白いなと思いました。


我が子も拳児のように、強く・正しく
成長して欲しいと願います。


拳児みたいにケンカ三昧は止めてほしいですけどね。

さて、久しぶりに武術漫画を読んだら、
他の武術漫画も読み直したくなってきました。

次はセイバーキャッツかな。

それではまた。

2018/6/20追記セイバーキャッツの感想書きました。