「6ヶ月”も”ある」と思っていても、「6ヶ月”しか”ない」と思っていても、良くも悪くも等しく!必ず「終わり」はやってくる。無限に今の日々が続くわけではないのです…‼引用元:二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 5巻物語は中学受験の天王山、小学6年生の夏に突入します。
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感想
さて今回の5巻ですが、内容がてんこ盛りの特盛でした。おもなトピックスを見てい行きましょう。
石田王羅君の物語
桜花ゼミナールの最下位クラスのRクラス、その中でも常に成績最下位を突っ走るゲーム大好き少年石田王羅君です。周りの友達が、受験の夏に向かって徐々に本気になっていく中で、彼だけは常にマイペース。自習室に現れても、お菓子をぶちまけたり、スマホゲームに興じたりと周りの子供たちとの軋轢がどんどんと深まっていきます。
そして、最後には黒木先生の判断で桜花ゼミナールを退塾となってしまいました。
退塾とはいっても、系列の個人指導に通い受験は継続する形となります。
そんなマイペースな石田君ですが、なぜ彼は塾に通っていたのでしょう?
そんな彼の事情が、現代の小学生の放課後事情とともに説明されます。
夏を迎えるにあたっての受験の心構え
記事冒頭で引用した黒木先生の言葉とともに、保護者に対して夏休みの心構えが説明されます。記事冒頭でも書きましたが、この夏をどのように過ごすのか?そして本人がどれだけ受験に本気になれるのか?が中学受験の勝負の分かれ目になります。
とある親御さんから「子供には後6ヶ月しかないとうるさく言っているのに言えば言うほどバトルにしかならない、いくら伝えても、子供は全然わかってくれない…」というエピソードが語られます。
いや~このエピソード、わかります。とらのすけの長男はまだ小学3年生なんですが、このところ親のいう事を全然聞かなくなってきてしまい、困り果てています。
毎日怒りながら、こどもとバトルをしていているのですが正直、疲れてしまっています。
親が勉強を教える、親塾の限界なんでしょうかね。。。
何か、いい対策があれば知りたいものです。
さて、黒木先生率いる桜花ゼミナールでは、「Ωクラスへの選抜テスト」そして「夏合宿」で子供たち気持ちにに火をつける算段のようですが、どうなるでしょうか。
志望校選びと受験日の戦略
次のトピックスとしては、志望校と受験日の戦略に関するトピックスです。中学受験では定番になっている、1月の「前受け」による受験に慣れさせることから始まり、志望校を第一志望の「チャレンジ校」、偏差値相応の「適正校」、持ち偏差値以下の「安全校」に分けて、2月1日午前の本命学校の受験から始まる日程で、前日までの合否の結果を踏まえて、どの学校をどのように受験するのが良いか?の戦略を立てる事が説明されます。
当然、受験勉強真っ最中の子供が自分で戦略を立てる事は難しいので、親が戦略面を担うことになります。
しかし、親も大変ですね。しかも、こんなにパターンを受験をするってことは受験料だけでも大変なことになりそうな気がします…。1巻の冒頭の「父親の経済力」というのが思い出されます。
Ωクラス入りを果たした二人と夏合宿
夏合宿がある塾と言えば「早稲アカ」が有名ですが、桜花ゼミナールのモデルでしょうか。親としては、旅行してまで勉強?という気にもなりますが、泊りがけで同世代の子供たちと過ごすという非日常感はいい刺激になるのは間違いないでしょう。
親としても、家にいられて「勉強しなさい~」とバトルするよりは精神的にも楽ですしね。
さて、夏合宿の開始時に「Ωクラスへの選抜テスト」で2名が「Ωクラス」入りをします。
一人は、最強進学塾フェニックスから点塾をしてきた双子の片割れ、もう一人は自由な校風に憧れて、志望校を変更した、内気な女の子でした。
1巻で、受験へのモチベーションが高まった鉄道大好き加藤君は、成績は大幅にアップしたものの一歩届かず、残念ながら「Ωクラス」入りはなりませんでした。
夏合宿では、同学年の子供たちとの交流や競争を通じて徐々に、子供たちのやる気に火が付き始めていくエピソードが語られます。
合宿中には、楽しみながら勉強をする、偏差値60の女の子ジュリちゃんのエピソードが語られます。うちの子もこんな感じで、勉強を楽しんでくれるといいんですけど、どうすればいいのか。。。
まとめ
さて『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 』5巻の感想をまとめました。この一冊に、よくもこれだけの内容を盛り込んだな~というぐらい、いろいろなことが詰め込まれていました。
まだ読んだことのない人は、是非1巻から読んで見てください。
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それではまた。