「計算」も、「文章題」も、「思考力」も全部鍛えなくちゃあならないのが「中学受験」のつらいところだな覚悟はいいか? オレはできてる。こんにちは、とらのすけです。中学受験の「算数」では、パターン演習でカバーができるいわゆる典型問題に加え、その場で仮説を立てて問
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この問題集、フルカラーで、ユルそうなキャラが使われていて、ぱっとみ複雑な計算問題もなくて、とっつきやすいように見えます。
表紙に「算数が楽しくなる!!」なんて書いてあるので、うっかり「算数はチョット苦手だけど、パズル系の問題なら、うちの子も楽しんで取り組めるかも。」な~んて思って、手に取りそうになりますが、認識が甘過ぎます、大甘です。
この問題集は、これを楽しめるなんてドMなのか?と思わざるを得ない鬼仕様の塊です。
取り組むには、プロシュートに臨むプチャラティ並みの覚悟がいります。
なんてい書いているとらのすけは、相当の覚悟をもっていたのか?
というと、当時のとらのすけはまったくそんなことは理解しておらず…。
なんか、SAPIXだし、パズルだし良いか?ぐらいのノリで1年生になった長男にやらせました。
結果…はい、手も足も出ずに無残にも撃沈しました。のみならず、拒否反応を起こしてしまい、問題集を見たくもなくなる(経験談)という状態になってしまいました…
その後、2年生も終盤に差し掛かった12月頃の、そろそろできるかも(トラウマを忘れているかも)?と、もう一度やり始めたら、どうにかこうにか取り組むことが出来るようになり、3年生の始まったこの時期に、ようやく終える事が出来ました。
それでは「きらめき算数脳」を、実際に取り組んできた経験を踏まえて、紹介してみたいと思います。
きらめき算数脳とわが家での取り組みかた
「きらめき算数脳」はSAPIXから出されている思考力系の問題集です。SAPIXと言えば、中学受験。中学受験と言えばSAPIXと言うぐらい、中受界隈では有名な進学塾です。
そのSAPIXは、通信教材のピグマキッズくらぶを手掛けています。
このピグマキッズクラブ教材受講者からの、「同じような面白い問題を解いてみたい」という声にこたえ、朝日小学生新聞に連載していた「ピグマ博士のわくわくてんさいくらぶ」をもとにして作られたのが、「きらめき算数脳」となります。
何が言いたかったかというと、「きらめき算数脳」は中学受験で実績のあるSAPIXが手掛けた、思考力、問題解決力を鍛える問題集ってことです。
小学1・2年生向けの「きらめき算数脳」には、全部で72題の問題が掲載されていて、それぞれの問題は☆1つから、☆3つの3段階となっています。
どの問題も、以下のようなアプローチが求められる問題ばかりで、一筋縄では解けません。
・問題文で説明されている状況設定(多くの場合ゲームのルール的なもの)を理解する
・問題文で問われていることが何かを理解する
・与えられた条件をもとに、論理的だったり、場合分け総当たりをしながら、回答を出す
どうです?これ普通の小学1年生にポンと渡してできると思います?
えっ、うちの子はできたって?
そういう天才的なお子さんをお持ちの方は、どうぞそのまま天才街道を突き進んでください。
うちの長男のように、よくも悪くも平均的な子には、いきなり取り組むにはハードルが高すぎです。
正直、算数ラボなどのもう少し、優しめの問題集を使って、ある程度「考える」事や、条件に合わせて仕訳け作業をするといった事に慣れさせるような、階段を作ってあげないと、壁にぶち当たって、死屍累々、兵どものが夢のあとになりかねません。
また、少し考えることに慣れてきて「きらめき算数脳」に取り組ませる場合も、☆一つとかの優しめで、その子が得意そうな領域の問題をピックアップして、少しずつ様子を見ながら解かせるようにしてください。
また、やらせる、解かせるという形ではなく、親も一緒になって考えてみよう。といった姿勢で臨んだほうが、お子さんのやる気も出てくると思います。
まとめ
今回は、思考力系の問題集「きらめき算数脳」の紹介と、実際に取り組んでみた経験を解説しました。とらのすけの長男は、この問題集を2年越しでようやく完了することが出来ました。
なんだかんだ書きましたが、思考力系の問題集としてはとてもよくできていて、間違いなくやっておいて損はない問題集です。
是非、取り組ませる時期と、取り組ませ方を吟味して。
そして取り組ませる前に、意図的にステップをつけてあげてください。
そうすればきっと、とらのすけの長男のような、拒否反応は起きないと思います。